2018年4月25日水曜日

有休はある意味で取りやすく、ある意味では難しい

休みを取って旅行……は、しばらく難しいだろうな

私の勤めている会社は、割と有休が取りやすい方だ

昔はもうちょっと厳しい雰囲気があったが、近年の社会的な風潮を受けたのか、社長自ら率先して有休を奨励している
特に理由を聞かれる事もないし、「明日ヒマそうなんで休みます」とかいう申請も余裕で通る

全体的にあまり褒められた会社ではないが、こういうところは素直に褒めてあげたい
しかし私の勤務している部署に関して言えば、有休はある意味で取りやすく、ある意味では難しいとも言える





私の部署では主に図面作成をしており、デスクワークが中心だ
必要に応じて客先に赴いて打合せをしたり、現地に行って状況を確認したりする(経験が長くなるほどこれらの割合が増える)

それぞれが常に複数のプロジェクトを抱えており、担当者は案件と一対一で紐づけられている
あるプロジェクトを複数の者で担当することはほぼ無く、担当者以外には手も足も出ない
業務の共有もあまりされていないため、隣のデスクの人間が何をやっているか、誰も把握していないと言っても過言ではない

上司ですら例外でなく、むしろ誰よりも部下の状況を把握していないと言ってよい
管理職としてはあまりに問題だが、本題ではないので置いておく


そういう状態だから、誰かが有休を取った場合に、休んだ人間の仕事を誰かが手伝う、というイベントがほぼ発生しない
これが良し悪し両方を生み出している


良い点は、他人の仕事を手伝う必要がない(というか、できない)事だ
仕事の遅い人間が遅くまで残業していようが、自分の仕事をサッサと終わらせれば定時で帰宅できる

有休を取る際にも、誰かが休んだからと言って皺寄せが他へ行く事はない
休む方も、自らの責任において有休を取れるし、余計なヘイトを買う事もないため気が楽だ


悪い点は、これらをそのままひっくり返したところだ

つまり、自分が忙しくても他人に手伝ってもらう事はできず、自力で頑張って処理する必要がある
上司が先述の有様だから、仕事の割り振りはまったく機能しておらず、各案件の営業マンが勝手に「やらせたい人に頼む」方式になっている
必然的に「仕事ができる人」の所へ仕事が集まり、仕事量の不公平化が起こりやすい

私は正直けっこう仕事ができる方なので、一時期担当プロジェクトが増えすぎて大変な事になった
今はその経験を生かし、担当する前の段階で暇そうな後輩へブン投げる事ができるようになったから大分楽だ
後輩の仕事量をある程度把握する必要がある分、多少の労力がかかるが、自分でやるよりずっと良い

だから有休に関しても同様で、休んだところで仕事が減るワケでもなく、結局どこかで自分がツケを払う羽目になる


他にも問題はあって、将来のスケジュールが想定しにくいのだ

有休といえば普通、2週間とか3週間前には申請をしておくのが常識だろう
だが私の部署の場合、数日程度のスパンでこなしていく仕事が圧倒的に多いため、2週間後のスケジュールなんて有って無いようなものだ

休みを取ったが急な修正作業が入ってしまった、という時に、他人に任せる事ができないため、どうにか自力で帳尻を合せる事になる
大抵は前後数日に遅くまで残業するか、休みを諦めるかだ


必然的に、数週間前から申請される有休は、冠婚葬祭などの動かせない用事がある時ぐらいになる
ほとんどの場合は数日前になってから、「今週、休めそうなんで休みます」といった具合になる

「明日ヒマそうなんで休みます」が通ると言ったが、そういうふうにしか申請できないと言った方が正確だ


ところで私の会社では、有休が何日残っているのか、教えてくれない
普通の会社は給与明細に載っていると思うのだが、なぜか欄そのものが無いのだ

昔は事務の奥様に問い合わせれば回答してもらえたのだが、ナゼかあからさまにイヤそうな顔をされるため、段々と誰も聞かなくなってしまった
有休は取りやすいが、有休の日数を聞く事はタブー視されるという、不思議な風潮ができあがっている


おかげで計画的に有休を取りづらい
できれば毎年ギリギリまで使い切りたいのだが、そういう調整ができない

新卒からずっと勤続しているので、おそらく年間20日の有休が支給されているハズだ

私はだいたい、特に用事がなくても月1くらいのペースで有休を使うように調整してきた
長期連休の際に「有休の半強制取得」が年間数日程度あり(イヤなら使わず出社できる)、多少の余裕をもって使い切るぐらいの計算にはなっている


子どもが産まれたら、平日に休みを取らざるを得ない状況も多々あるだろう
引越も計画しているから尚更だ

これらに備えて、最近では有給取得をセーブしている
不本意だが、その時が来たら大いに休ませてもらおう

というか育休をくれ

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