2018年4月23日月曜日

家で仕事すれば良いなんて夢のようだ

そうなれば、通勤ともオサラバだ

我が家の出産予定日は5月であり、正社員として働いていた嫁は今月から産休に入った
会社との付き合いは10年以上になるらしく、出入りの激しい業界にあって、そこそこの中堅社員であったようだ

とはいえ小さな会社であり、産休育休の取得にあたって何かモメるような事があるかも知れない、という覚悟をある程度はしていた
休みを取るくらいなら辞めろ、なんて言われた日には、私が嫁の会社に乗り込んで抗議するシミュレーションまでしていた程だ





結論から言うと、何のモメ事もなく、むしろ予想を上回るほど適切に対応してくれた
勝手に変な妄想を膨らませていた点については心の中で謝っておきたい
どうもすいませんでした


嫁の会社には女子社員がそもそも少なく、しかも独身揃いのため、今まで産休を取るような社員は居なかったそうだ
(定着率が低いことも原因だろう)
つまり初めてのケースに対応して頂いたことになる

失礼な話だが、ハッキリ言って、事務や人事関係について「ちゃんとしている」会社ではないことは話に聞いていた
具体例を挙げることは遠慮しておくが、古い体質の零細企業で、現代的な企業コンプライアンスから見れば、あまり適切とは言えないシステムを敷いているようである
だから良い意味で意外だった


産休を取る社員じたい初めてであり、社内の人はほぼ、産休育休に対する正しい知識を持っていなかった
例えば産休育休中は、社会保険料の支払いが本人と会社負担分ともに免除されるが、これを知っている人は居なかったそうだ

どうするのかと思ったら、社外に労務士のようなアドバイザがいるらしく、その方と事務とで連携を取って手続きを進めていたらしい

嫁専用のファイルまで用意され、各種手続きのタイミングから必要書類から、各手当の具体的な金額に至るまで、非常に分かりやすく網羅されていた
上司を交えた面談まで複数回スケジュールされており、在任中の仕事内容に対する希望や、復職に関する調整などが話し合われ、これも書面にまとめられていた

さすがはプロというほか無い
このファイルは本当によく出来ていて、内容を一般化した冊子を全企業に配るべきだとすら思う


それもこれも、嫁の復職が強く望まれているという背景もあってのことだろう
コチラとしてもそのつもりなので、願ったり叶ったりである

嫁自身が実績と信頼を積み重ねていた事も大きいが、会社が人手不足に喘いでいるという事情もある
このご時世であるから、十分な給料を用意できない会社には、やはり求職者が集まらない

人が減っても増えることはないそうで、嫁の休職はけっこうダメージであるらしく、速やかな復職が望まれている


復職のためには当然、子どもを保育園に預けなければならない
我が家では来年4月、0歳からの保育を計画している

出産と前後して引越をする予定だが、引越先は県下でも有数の保育園激戦区であり、苛烈な保活戦争が予想される

復職は保育園次第なので……という話をした所、リモートワークでも良いので復帰できないか、という話があったそうだ
嫁の業務はデスクワークオンリーであり、電話応対や来客もゼロだから、社内の打合わせ環境だけskype等で用意すれば十分にリモートワークが可能である

リモートワークなら子どもの様子に合わせて柔軟に対応できるし、保育園に預ける必要すら無くなる
(可能なら預けたほうが楽だとは思うが)
4月と言わずに育児が落ち着き次第すぐに復職できるだろう


何それ羨ましい
ハッキリ言って私だってそうしたい
家で仕事すれば良いなんて夢のようだ


いつか大雪が降った日、上司から「きみ明日どうやって出社するの?」と聞かれたことがある
遠隔操作の環境は整っていたので、私は自信満々に「家からでも仕事できますから!」と答えたが、「○○が車で回る予定だから、同乗して来いよ」と華麗にスルーされてしまった
会話が成り立っていないゾ

会社によっては雪の日に半休や自由出社にもなるだろうが、我が社にはそんな甘ったれた風習はない
むしろ1時間以上早く出社して雪かきに参戦しないと嫌味を言われる程だ
クソが

幸か不幸か、その日は電車が動いていたから事なきを得たが、次に出社不可能な程の天候になったら、意地でも家から仕事してやろうと目論んでいる

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