2018年4月30日月曜日

保険を考える(その1):子どもができたから生命保険に加入する

巣立ちのその日まで

子どもができたから生命保険に加入する、というのは、いかにも短絡的な感じがしてちょっとイヤだが、実際のところ本当に必要だろうか?

私は今まで生命保険とか医療保険の類にはまったく加入していなかったし、検討すらしていなかった
独身やDINKSの家庭であればほとんどの場合に生命保険は不要だし、ある程度の貯蓄があれば医療保険も要らないと考えている

じゃあ子どもがいたら状況は変わるだろうか





生命保険は、「誰かが死亡したとき、収入が途絶えて家計が破綻する」というリスクに対応するための商品だ
だから保険が必要かどうかは、自分が死んだときの状況をシミュレートしてみるとよい


独身の場合はほぼ絶対に不要だ
死亡した場合は世帯が消滅するのだから、金銭的な面で困る人はひとりもいない
例外は高齢のご両親などに仕送りをしており、事実上扶養している場合などだろう

DINKS(共働き+子どもなし)の場合も同様で、片方が死亡した場合には残された方は一人暮らしに戻るだけだ
ただし、フルタイムで働けない事情がある場合などは検討が必要だろう
どちらかが専業主婦(主夫)である場合も、DINKSとほぼ同様で、可能な限りは働けばよい


子どもがいる場合はどうだ
家計を支えている収入が消滅した場合、片方だけの稼ぎでは、生活費や教育費が不足する可能性が高い
これに備えるためには生命保険の加入が必要だろう
(数千万円クラスの資産があれば話は別だ)


ちなみに年金制度の加入者が死亡した場合には、遺族に年金が支払われる制度がある
詳細は割愛するが(このへんを参照)、子どもが一人いる会社員の場合、年額で130~150万円程度の遺族年金が、子どもが18歳になるまでのあいだ支給される
だから補償金額は、これを差し引いた上で必要な金額を算出する事になる


私が死亡した場合を考えてみる
優先的に考えるのは生活費だ

子どもが小さいうちは難しいだろうが、嫁がフルタイムで職場に復帰すれば、それなりの収入が見込める
先の遺族年金と合わせれば、親子二人で慎ましく暮らしていく事くらいはできるだろう


問題は子どもが小さいうち、たとえば小学校入学を前にして私が死亡した場合だ
(考えたら悲しくなってきた)

保育園を利用したとしてもフルタイムでの勤務は難しく、おそらく時短勤務になるだろうから、収入も低下するだろう
今ある貯蓄に手を付ければギリギリどうにかなりそうな気がするが、教育費や余裕資金の必要性を考えると、できれば避けたい

この時期を乗り切るために、ある程度の保障が必要だろう
金額は多めに見ても年間100万円もあれば良さそうだから、最大で500万円くらいだ


次に教育費だ
先日の記事で考察したとおり、いま教育費として待機している資産に将来の子ども手当全額を足して、大学費用の半分~3/4くらいは賄える計画になっている
高校までにかかる各種費用は私の収入をアテにしているため、これと残りの大学費用を保障する必要がある

小学校まで30万/年、中高で50万/年として、合計480万円だ
キリよく500万円としよう

大学費用の不足分がどの程度になるか、教育費のインフレを考慮すると難しい問題だが、多くても不足が500万円を超える事はあるまい
つまり合計で1000万円の補償があれば、大学くらいは入れてやる事ができそうだ
それから先は自分でどうにかしてくれ


生活費と合わせて、最大で1500万円くらいの補償が必要だという事がわかった

1500万円か……思っていたより大金だな
1000万円くらいで行けるだろうとタカをくくっていたが、大分オーバーした
まァ、大学費用をかなり多めに見積もっているので、実際は1200万円くらいでも十分な可能性はある

どこまで用心するのか、考えだしたらキリがないし、難しいところだ


次はこれを補償するための保険会社選びについて考えたいが、長くなりそうなのでその2へ続く

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