2018年6月1日金曜日

特に目的のない、貯蓄じたいが目的であるような貯蓄も若いうちから必要だ

たまにはご馳走もいいけどね

我々はなぜ、何にために蓄財をするのだろうか?

特に20代のうちは、貯金なんぞしないで、遊んだり自己投資したりでお金を使ったほうがよい、という意見がある
これはある程度はその通りだが、やはりある程度は貯蓄もしておいたほうが良いと思う

この辺については、いつか子どもに伝えたいお金の話でもある
できれば高校生ぐらいのときにきちんと説明したい





明確な目的があって、そのために貯金をするのは分かりやすい
車を買うとか、新婚旅行に行くとか、マイホームの頭金にするとか……

私の場合は、子どもの大学費用を用意するために、枠を決めて貯蓄をしている


「老後のための貯蓄」というのもあるが、これはどちらかといえば「特に目的のない貯蓄」に近い
時期も金額も決まっておらず、その都度得られた結果によって人生をコントロールすればいいからだ
早期リタイアが絡んでくると、また話は変わると思うが……


こういう、特に目的のない、貯蓄じたいが目的であるような貯蓄も若いうちから必要だと思う

お金は「あったほうがいい」のは確かだが、しかし一方で、特に若い人ほど「無くてもどうにかなる」のも事実だ
確かに20代のうちに、旅行に行ったり美味しいものを食べたり、本を読んだり英会話を学ぶことはとても重要だと思う
可能な限りで、人生を楽しむ事にもお金を使って欲しい

しかし「それだけ」に全財産を投入するのは問題だ
少しでもいいので、特に目的がなくても、一定の金額で貯蓄をする習慣をつけて欲しい
理由はふたつある


ひとつ目の理由は、若いといえどもリスクには備えたほうがいいからだ

いつまでも仕事が順調であるとは限らない
20代のうちから、職場の人間関係や健康面その他のトラブル、あるいは会社の倒産などによって、転職を余儀なくされた知人は何人もいる

その際に銀行の預金が10万円だったらどうするのか?
どこかで借金をするとか、日雇いの仕事を探す必要があるだろう
これらはその場しのぎの解決にはなるかも知れないが、長期的には損のほうが大きく、貧困のスパイラルに陥る可能性がある

すぐに良い仕事が見つかればよいが、「運が悪いと破綻する」ような人生を歩みたい人は、そう多くないだろう

保険に入っておく、という案もあるが、失業や病気に備えて保険に入るくらいなら、その分の金額を貯金した方がいい
ある程度の金額が貯まれば、保険そのものが不要になる


もうひとつは、貯蓄ぐせをつけたほうが何かと役に立つからだ

いままで貯金ゼロのその日暮らしをしてきた人が、30歳になって急に、そろそろ貯蓄でもするかと思い立ったところで、それができる可能性は低い
多くの人は20歳前後で経済的に独立すると思うが、そこから数年のうちに身に着けた金銭感覚や生活レベルは、おいそれと変えられるものではない
最初が肝心だ

就職した最初の月から、ある程度の金額を貯蓄して、残ったお金で生活する癖をつけたほうがいい
人生を楽しむのも結構だが、決められた予算の中でやろう


どうせ人生のある時期が来れば、否が応でも貯蓄をせねばならないタイミングがやってくる
俺は一生貯金なんてしない! という剛の者もいるかも知れないが、考えることを放棄しているようにしか見えない

冥土にお金を持っていくことはできないが、死ぬ時期をコントロールできる人はいない(やろうと思えばできるが)
お金を残して死ぬより、生きているうちに無一文になる事の方がずっと不幸だ

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